2004年11月08日


プリンタから出力する場合は1枚目からちゃんとした色で出ますが、印刷はそうは行かない。
インキが馴染むまで空だししなきゃいけないし、図柄によってインキの使用量がことなるので、濃度調整(インキキー調整)する必要がある。
枚葉印刷(カット紙)の場合はいらない紙を通してやれば良いが、高速輪転印刷(ロール紙)はそうはいかない。紙替えするだけでも大仕事なので、大量の損紙が出る。
だから、濃度調整が厳しい割に最後に使用する印刷物が少ない、印刷テストは現場に嫌われる。
印刷現場の人は実運用では、色校正の色を見ながら目視で濃度調整するので、印刷機を止めずに抜き出して色を見ながらやれる。しかし、濃度を既定値にあわせるとなると、測定してる間にも何千枚も刷られてしまうのでいちいち回転を止める。回転を止めるとまたインキを馴染ませる空運転が要る。
その繰り返し。

機械の騒音と振動と紙粉やインキミストが飛び交う中、印刷工は毎日こんな不健康な仕事してるんだなぁ。
しかも夜中とかに。



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