2010年05月25日

昔トレーナーとしてお世話になった同い年のプロTrp奏者のブログに
>最近の音大生から、どうすれば食べていけるからとかいつになったら食べられるようになるかという質問をよく受けると、先日ある方と話をしました。
>そんなことを考えるより練習しろといいたいと言っていました。確かにそうです。今のクォリティーをどれだけ高く過ごすかが、将来食べていけるかにつながるということですね。

というのがあった。

食っていけることに関して限定すれば、
俺様→じぃの関係みたいな「好きなことずっとやってていいよ」
という理解があって働きモンの配偶者=パトロンをつける事ではないかとw

それは冗談として。

そもそも娯楽は客商売。客に媚びてナンボなので、媚びはじめたら芸術どころではなくなってくる。
どんな芸術家でも、若かりし頃や現役時代は貧乏、晩年や死んでからようやく評価されるわけで。
今どきの、芸術性を無視したアイドル的売り込み方をしてマスゴミや業界に潰される覚悟でしない限り、
若いうちから「食っていける」というのは難しいと思う。

誠意いっぱい精一杯やってる人には自然と支援者が集まるもんです。
才能を信じて地道に支援してくれる両親や配偶者、友人が集まる人なら大丈夫なんではないでしょうか。

音楽に限らずですが、
多くの学生はせっかくの十分な勉強できる時間を無駄に過ごしています。
そして、就職して少々自分の理想にあわないとすぐに辞めてしまったりします。
何一つプロフェッショナルになれず30代を迎え、微妙な給料でワーキングプアしている人も良く見かけます。

自分は父に「どんなことでも3年は我慢して続けろ」と言われて育ちました。
どんな業種でもその道のプロフェッショナルになるには1万時間かかるそうです。
これ、8時間労働に換算すると約3年チョイ。父の言とほぼ同じなのです。
(趣味のTrbはまだ通算1万時間に達してないです…)

その3年チョイの時間、無収入でも真剣に取り組み、それを理解して経済的に支えてくれる人脈を作れる人が大成するんではないかと思う。

本来、その3年チョイというのは、扶養家族でいられる高校生や大学生、専門学校生の間なんですが…。
大卒といいつつ中学校程度しか知識が無かったら、そこから3年頑張っていただかないとモノにならないのです。

世の中、習った通りにやれば必ず生活できるような仕事はありません。
習ったことは基礎知識に過ぎず、その知識で金を得るためには、社会の変化に応じて応用していかなければならない。

有形物を生産する仕事ならともかく、無形のサービスを売る仕事、特に夢を売る商売というのは華やかですが、食っていけるのは一握り。
あとは「夢で食っていきたい人」の夢から金を絞りとるような、指導手数料をとる商売をするしかなくなります。
その仕事すら「夢で食っていきたい人」が増殖して飽和状態で、デフレの波に押されています。
本気で「夢で食っていける人」になるならば、ひたすら猛練習して誰よりもうまくなって、仕事や経済的支援につながるいい人脈を付けるしかないと思うのです。

件のブログの主も、学生時代ひたすら頑張る姿があったからこそ、現在があるわけでしてね。

遊んでないで、1万時間真剣に練習しなさいというしかない。
(もちろんアマチュアもな。)

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