2011年05月27日

拡張現実(AR)て騒いでて、いまのところガジェット程度しか出回ってないよなと思ってる。

つまり、ただの3Dツール使いやシステム屋さんが、新しい仕事を得るために騒いでるだけで、
デモ用のお遊び程度のガジェットはあっても、肝心の使えるツールを顧客に提案出来ていないのだ。

内容を聞くとそりゃARじゃなく、画像認識だけするASPサービスと変わりなかったり。
名刺をもらってわざわざカメラで見たとき、3Dのキャラが飛び出して見えるとか、本当に要らないどーでもいいガジェット。

それはスマートフォンアプリも同じ。


カメラで撮影しながら合成してみたい情報って、どんなものがあるのか。

例えば方向音痴で地図を読めない人が道に迷ったならば、電信柱に書かれてる住所を入力して現在地を地図で表示されたりするより、実際の風景を撮影するだけで行くべき方向が示されほうがわかりやすいだろう。

視覚情報をテキスト化するのが難しいもの、テキストで伝えるより絵で伝えたほうがわかりやすいものにARの価値があるのに、
風景に吹き出しつけてお店にクチコミ情報とか、既存システムを流用して画像に貼り付けただけのようなものばかりだから魅力が薄い。

バーコード読んで必要な情報を提供するユビキタスを拡張しただけに過ぎない。

一番ARが必要なのは、機器の操作マニュアルやソフトウェアなどのトラブルシューティング、メンテナンスの指示なんではなかろうかと。
専門用語やパーツ名で図入りで説明書があっても、いまいちわかりにくいのがマニュアル。
組み立て家具にしても、開梱した画像から必要なパーツを見つけ出し、組合せかたを指示されたら顧客は楽だし、メーカーはお金を出して作らせるだろう。

編み物の糸のかけ手順とか、多角的に動画で図示しなければわかりにくいもの、実際にものがなくても動きを体得するとか、そういったものにARの価値があるのに。

そんな事を、他のプロジェクトでARに首突っ込もうとしてる同僚がプレゼンしてる時に思った。


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