2011年08月24日

未だに「子供の鼻血が出た、放射能のせい?」という方が線量が低めの首都圏にいらっしゃるので。

放射線の影響なら症状は鼻血単体ではありません。
鼻血が出る=粘膜が荒れ毛細血管等が切れる等な現象ですが、放射能から出る放射線で粘膜が荒れるくらい吸引してる=それだけ放射能が漂ってるのならば、最初に目がやられます。
鼻とは違って目は結膜が外気に露出した器官です。
鼻血が出るほどならば、まず先に目の充血(しかもかなり)やチカチカ感が出ます。
それに皮膚も日焼けした感じで赤くなったりする人も出るでしょう。
敏感肌の人は赤い小さな内出血や紫斑が出る事もあるでしょう。

とにかくいきなり鼻血だけ出るというのは無いです。
まず鼻炎や風邪を疑い、耳鼻科や小児科を受診するのが親の務めだと思います。

そして下痢ですが、
微量放射能で下痢をするのならば、食品に常に入っている放射性カリウム(約100〜800Bq/kg)でしょっちゅう下痢をしてる勘定になります。
放射性カリウムは天然放射性物質と言えど、セシウムの約半分のパワーを持ち、半減期は12.8億年あります。
それに天然ウランや核実験時代の残留放射能が何処の国から取り寄せても0.1Bq/kg前後ぐらいは常に食品に入っています。
完全0ベクレルは元々不可能なのです。

人間の体はそれら自然放射線や残留放射能に対してある程度は耐えられるようになっています。
身体の修復スピードが放射線による破壊スピードより上回っている状態ならば健康は維持できるようになっています。
それが特異体質やストレスや病気などによる機能低下、加齢による修復力低下によりバランスが逆転した時、なんらかの症状が出るのです。

チェルノブイリの子たちは避難命令が出るまでに相当量のヨウ素被曝をし、
避難命令がすぐには出なかったベラルーシの子供たちは、当時のザルのような基準で流通するものを食べ続け、強制移住させられる5年間に推定1シーベルト前後(≒致死量)のヨウ素被曝をしています。
ベラルーシの子供たちは1万Bq/kg以上の農作物を知らずに食べ続けていました。
チェルノブイリの第三区域は設定されたのが事故後5年で、内部被曝で既に詰んでる状態の子たちにこれ以上外部被曝すら無理ということで、かなり厳しい空間線量で移住させています。

東京はチェルノブイリの第三区域と煽る人がいますが、前提条件が違うのです。

現状の首都圏では一部を除き空間線量は0.1μSv/h前後ですし、流通している食品で敢えて福島産を選んで食べたとしても、
昨年度の米や輸入食材などで薄められてしまい、内部被曝で年間1mSvを超えるのも難しいと思います。

食べ物に細心の注意を払ってわざわざ西日本から野菜を取り寄せているような家庭のお子様が、食したもので下痢をするというのは、
放射能のせいより、細菌やウィルスであったり、アレルゲンや化学物質のせいであったりする可能性の方が高いのです。

甲状腺が腫れてるのではないか?という人も見かけますが、ベラルーシでさえ気づくのに5年近くかかってるのに、
それらよりはるかに線量が低い首都圏でこんな短期間に腫れるぐらいなら、PETで造影出来るレベルに蓄積してるんではないかと思う。
実際首都圏でそんなレベルであれば、福島の医師はすでにパンク状態なはず。実際はそうではありません。

夏に喉風邪はよくあることなので、喉が腫れてるならまずは小児科に行って喉を見てもらいましょう。

もし甲状腺をエコー検査して嚢胞があると言われても、通常時でも10人に3人は発見されるものです。
イボやほくろと同じで、経過観察して大きくなるような事が無ければ何も治療は無いものです。
大きくなった場合に中の水を抜いたり、腫瘍マーカーをチェックしたりして、良性腫か癌かを見分けます。

もし完全に放射能対策をしてきたのに尿検査で1Bq弱セシウムが検出されたとしても、
それは今まで食べてきた食材に含まれる核実験時代の残留放射能の可能性が高いのです。
呼吸による吸収だけで1Bq/Lなんてでたら、空間線量はもっと高くないとおかしいです。

ヨウ素被曝の臨床データはチェルノブイリで揃ったけれど、福島の場合、ヨウ素の放出よりセシウムが多く、セシウムの低線量被曝についてはこれから東日本の市民が臨床データになるわけですが。
個人的には放射性カリウムの量を超えない範囲であれば、人間には十分に放射線と対抗する力はあると思います。

PET検査では敢えて半減期の短い放射性物質を体内に注入して、血管が集まりやすい癌細胞を発見するわけですが、1回で1〜20mSvぐらい被曝するのです。
白血病治療に、骨髄の癌細胞を殺すために半減期の短いストロンチウム89を注入するという方法もあるくらいでして。
一部の人を除き大体の人間は、こういった内部被曝にある程度耐えられる体を持っています。

もちろん被曝量は少ないに越したことは無いのです。
でも「放射能のせい?」なんてネットの掲示板に書き込んでる暇あったら、しっかり子供と向き合って
それが風邪の症状なのか、アレルギーの症状なのか、光化学スモッグによるものなのか、このところの寒暖の差のせいなのか、しっかり判断して病院に行ってください。

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1. ガンほど厄介きわまる病気はない!でも・・・  [ 【ガンとの闘い】ガンに負けるな! ]   2011年08月27日 08:02
がんはとても深刻で苦しい病気です。その状況は実際に罹った者にしか分らないのかもしれません。それでも、誰にでも共通する思いは、何とかその状況を打開したいという思いではないでしょうか?

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