2017年07月10日

九州の大雨で避難所になってる体育館が蒸風呂状態らしい。
これは他の災害で避難する度に報道されるが、改善されない。

体育館はなぜ暑くなるのか?
中央に柱を立てずに広い空間に屋根をつけるのだから、できるだけ軽くしたいというのもある。断熱材が薄くなる。
そのために屋根に日が当たると輻射熱で暑くなる。
古い体育館だと未だに水銀灯で、その熱でも暑くなる。

そして明かりとりのために壁はガラス窓。
予算の関係上一重であり、窓は熱が出入りしやすい。
すなわち、夏は熱が入り、冬は冷気が入る。

雨露しのぐ屋根がある空間なだけなのだ。

そんな場所で、昔は体育の最中に水を飲むことすら許されず、体育をしてたわけで。
今でこそ扇風機を置いてるけど、昔は扇風機も無かった。

今時の住宅は断熱性能や換気システムが一定水準で作られているのに、体育館は無いのかもしれない。
例えば熱気が上に上がるので建物上部で強制換気して排熱すれば、下から空気が入りやすくなるだろうし。
その吸気口で冷やした乾燥した空気を入れるようにすれば良いわけで。
エアコンみたいに部屋の暑い空気を冷やすんではなく、外気より暑い湿った空気は外に排出で良いと思うんだ。

それと窓は騒音対策も含め二重窓だし、内側から黒い暗幕で日光遮るのではなく、外に遮光のブラインドみたいな雨戸で、カーテン自体が熱もたない方がよい気がする。

冬は逆に断熱を徹底すれば良いわけで。
上にたまった暖気を下に流し床を暖める仕組みを持たせれば、石油ファンヒーターの熱も上に逃げ放題という状態をなんとか出来るのでは?と思ったり。

とかくコンペでは外観デザインばかりに目が行くけど、単純にエアコンを入れるのではなく、いかに維持費(エアコンの電気代やメンテ代)を少なく効率的に快適な環境を持たせるか、避難で長期間住むかもしれない観点で、体育館などの公共施設を作って欲しいなと思ったり。




  • mixiチェック

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字