2018年02月09日

公立小学校で高額な制服問題、校長の独断でというかなり問題な点。

そもそも公立の小・中学校に、成長著しい時期に制服は必要なのかと。
小1は身長120cm前後。小6では140〜160cmと人によってかなり違うぐらい伸びる。
中学生になれば150〜180cmなわけで。
身長に対し着丈10cm以上の差があったら支障がある。
よって小1では130cm用のを買い、小4で140cmか150cm用に買い換えないと、窮屈またはブカブカの不格好になる。
中学生でも中1にぴったりなのを買うと中3の時にキツくなる。

ましてや小学生はやんちゃなので、動き回るわ汚すわで、クリーニング推奨、洗濯機不可な素材だと、2着必要。

礼服よりも作業着やユニフォーム的な標準服の方が、利にかなってる。
幼稚園におけるスモックみたいな。

制服の利点というと、校外活動時に自校生徒を見つけやすいという、都市部で学区が入り乱れ私立も混在するなか、都市部特有の需要である。
しかし、私立に張り合って礼服である必要性はない。
指定の校帽だけで十分役割を果たすから。

あとは、何かというと、都市部では私立校は試験によって生徒を選別出来るし、経費がかかることによって世帯を選別出来る。
つまり公立には残りものが入学してくる。
凄く頭がよくて私立の特待生になっても、制服などの経費はかかるので、相対的貧困層は受験すらしてこない。

公立でも私立校が多数ある地域では、高級住宅街や地価が高い地域なので、公立校の保護者も意識高く、また周囲との見栄も手伝って、公立でも制服を取り入れる小学校がある。
そうする事で、子持ちの貧困層は転入しづらくなる、安いファミリー物件を無くして高級化出来る、というまちづくり効果があったりする。

懸念しているのは、この制服による保護者世帯の選別。
義務教育の公立校で学区関係なく通える特認校でこれをすると、他の学校はさらに残りものの貧困低学力層だらけになる。
貧困世帯との関りを避けるために私立に入れる保護者もいるから。
そして負の連鎖によって、今は貧困層はほぼ低学力。清貧のような賢明だけど不遇により貧しいというのは一握り。況してや都心。

学区指定のゆるい公立校で制服を採用したがる保護者は、中より上の所得世帯。
着たきり雀で楽したい保護者は安価であれば制服を認めるが、貧困層はランドセルや学用品の用意で限界。

取りまとめる方は様々なレベルが混在するより、レベルが揃っていた方がやりやすい。かといって高校で実際起きている、特別頭の良い子は私立や特別な公立、金持ちは私立、貧困層と低学力は実業高校へという偏りを、小学生の段階から起きてて良いのかと。




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