2018年04月24日
名古屋で男児が階下の住人にハンマーで殴られた殺人未遂事件が他人事ではない。
被害男児は10歳、加害者は60歳だ。
年齢差がちぃ太郎と父ちゃんと同じで2年後には同年齢となる。
ひとり親家庭で男児3人でお留守番。10歳から15歳。これから食費がかさむ年代であり、中二病真っ盛りで馬鹿騒ぎもするし、喧嘩になれば取っ組み合いのプロレス状態だ。はっきりいうとふたり親でも年の近い男3人というのは制御が難しい。
そして、若くして子を持ち、何らかの理由でひとり親となり、一家を支える母。
ある程度職住近接でないと家庭との両立は難しい。
この男児3人の食費のために削るのは固定費である住居費。
職住近接である程度広さを持ち、安い賃貸となると、安普請の床壁の薄い物件か、築年数が古い物件しか選択肢がない。
そこに男児3人が住んで保護者のいない状態でお留守番するものだから、大騒ぎを止める者不在で、騒音レベルはすごいだろう。
もし築年数が経ってる古い物件なら、長く住んでる老人などがいる。
トラブルが起きないわけがない。
少子化の原因として、住居費の問題がある。
とかく都市部は騒音トラブルがあり、子どもお断り物件があるくらい。
大人は狭い物件でも我慢できるが活動量の多い子どもは我慢できない。
広く床壁の厚い物件はハイグレードのマンションか戸建になる。
買える値段となると職場から離れた郊外になってしまう。
子持ちが都心に住めず、遠く郊外に住まざるを得なくなり、通勤時間が長いゆえに仕事をやめて家事と両立しやすい短時間パートに転職。世帯収入が下がるから、更に節約。
子を持つことは金がかかるもの。
少子化を抑制したいのなら、子育て世帯が単身世帯よりお金がかかる住居費低減の仕組みを作らねばならないと思う。
公営アパートは収入によらず多子世帯優先とか、子育てに適した物件に子育て世帯が入居する場合、家賃補助をして賃貸料負担額を下げたり、空家を借り上げて子育て世帯に低家賃で貸し出すとか、住宅ローンの利子は子の数に応じて契約途中でも引き下げするとか。
そこまで「お子様」を徹底して子どもを持つことのコストを下げていかないと、20年後の年金など支える人材が不足する。