2021年08月03日

ITの最前線にいる人は、どうしても世間が狭くなるのか、ITを活用できない人が何故いるのかという事に全く気づいていない事がある。

日本で何故いまだにFAXが多用されるのか。
メールやタブレット端末でWeb表示で十分だろ?
そういう人はいる。

スマホ育児がどうのと言われるけど、子供相手にスマホ見られる時間というのは実は限定されてしまう。
通知が来たからすぐ見られる状況にない。

タブレット端末を活用して連絡帳もWebでというところもあるけど、システム障害が起きたときどうするのか、避難訓練同様にシステム障害訓練しているところはないと思う。

電源がなくても確実に情報が残ってる。
それが紙媒体。
手が濡れてる作業をする料理の現場では、PCやタブレット端末をさわる度に手を拭くのは手間で、ロール紙FAXから出てきた一反木綿のように垂れ下がった出力を眺める方が楽だったりする。
工場などの現場では、PCを操作できない人が多かったり、そもそも揮発性溶剤を扱う現場では防爆仕様でないと置けないので、紙出力の依頼伝票がどうしても必要になる。

病院は患者はベッドで寝てる人が多いから、バーコードやタブレット端末での管理が進んでるけど、介護施設と保育園は対象動き回るわけで、タブレットを持ちながらというのはムリでして。
落ちても壊れない紙媒体記入が確実なのだったり。
(幼児などに破られたり落書きされたりはしますが)

災害時も停電でネットワークもダウンする可能性も高いから、引き取り票等は紙で用意しないといけないし。

常に電気があってネットが接続できる環境に慣れきった人には、シルバー人材センターを活用した窓口業務の人件費削減の実情もわからんだろうし。

IT関係の設計者は一度でもいいから使われる現場を見て欲しいと思う。
基本、マニュアルも読まないからね。

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