2006年02月08日


最近、所得格差が問われてるが、どうなのよと。

下流君は好きで所得低いわけだし、
ミリオネーゼは頑張って働いて高所得を得てるわけだし、
努力に応じての収入格差があるのは当然だと思う。

問題は、所得を平等化するところではなく、労働に対する対価と置かれた環境の評価を平等化することではないかと。

皆が不平等感を感じてるのが、元手が多い人は投資信託などで加速的に楽して資産を増やせるのに、貯蓄ゼロ、借金がある人は努力してもなかなか抜け出せない社会構造であることである。
スタート地点が違う、その理由だけで差が生まれてしまうことではなかろうか?

例えば同じ収入でも、
既に持ち家があるのと無いのとでは、月々の家賃(or住宅ローン返済額)分の差が生まれるし、新たにローンを組むにも融資額の差がある。
家族構成によっても差が生まれ、
扶養家族が多いほど生活水準を切り詰めなければならないので、少子化が進んでいく原因にもなっている。
低収入の子は十分な教育を受けさせてもらえず、低学歴になると高収入な職に就けずに低収入になる、という悪循環もある。(学歴問わず本人の努力次第ってところもある)
このことを踏まえると、階層を抜け出せるようなシステム作り(社会保障)が重要になる。

しかし保障が行き届きすぎると、人々は努力しなくなって国際競争力が無くなり、日本の経済は停滞化する。
ローマ帝国が良い例で、「パンと娯楽」に象徴されるように、奴隷以外の一般市民は生活を保障され堕落していった。国は内部から弱体化して滅んだのである。

成長するにはある程度の格差が必要である。
金持ちになりたいと思うのは、自分より金持ちの人がいるからであって、その暮らしぶりをみて努力しようとする。
横並びだと、よほど目立ちたがり屋で無い限り、いまのままでいいと感じてしまうのが人間というもの。

楽チンして高収入な連中から税をとり、社会還元してもらうのが一番スジが通ってるのかな。
まぁ、議員がやりたいのは国民の人気取り、役人がやりたいのは低所得者層の底上げによる税収アップと支出切り詰めといったところ。

ちなみに階層格差社会になるほど、文化が豪華絢爛になるというのも、皮肉やね。
がぱーって金使う人がいるから豪華なものが出来る。


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