2006年09月14日


最近悪い食生活の代名詞として「食の欧米化」ということが良く使われるが、欧米にだって良い食文化がある。欧米の家庭料理にもいい野菜料理や発酵食品の文化はある。
厳密には「食の欧米化」って使い方が間違っているのではないかと思うのである。欧米では柔らかい霜降り肉や、バターたっぷりの甘いパンを食べてるわけではない。

自分が思ったのは、「食の資本主義化」「食の大量消費社会化」なのではないかと。
食品を扱う業者では食品は利益の材料の一つであり、利益の為に一方ではコスト削減効率化、一方では消費させるための宣伝が行われる。
消費者は宣伝に踊らされ消費する一方、安くて美味しくて早く食べられるものを要求する。人間の本能上、美味しい=甘い・濃厚なもの=高カロリーが好まれ、食品産業はそれに呼応する。
その集大成が外食産業のメニューに顕著に現れている。売れないメニューは外され消費者が好むメニューばかり残る。結果、肉や炭水化物、油ものが沢山残り、野菜は簡単なサラダ程度しか残っていない。
欧米化したのではなく、需要にあわせて供給される全ては資本主義の流れによって、人間の単純な欲が現れた格好になっている。

資本主義では富める者は際限なく富めるように、食の資本主義は肥える者は際限なく肥える。

一日の食事を殆ど外食に頼る人が増える一方、外食産業から供給されるものは高カロリーの偏った栄養ばかり。健康増進法に、給食施設の栄養管理はあるが、外食産業への縛りは無い。
外食産業へは、その店で三食とった場合でも栄養のバランスが崩れないようなメニューを必ず入れなければ認可しないぐらいの規制を入れないと、現在の肥満の問題や偏食による病気の発生は根本的に解消されないと思う。

昼のランチ定食なんて炭水化物と揚げ物と肉のオンパレードで、気休めに野菜がチョンと乗っている。ファーストフードにいたっては(ry
さらに夜に居酒屋で酒を飲みつまみを食べラーメンでしめて…。
こんなの毎日食べてたらそりゃ糖尿になります。
これを食の欧米化と言われたら、欧米人は怒るだろう。


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