2006年09月14日
「平泉」を世界遺産に推薦…政府決定
中尊寺のある平泉町だけではなく、奥州藤原氏関連の寺社史蹟群を文化遺産として推薦するらしい。
前沢の白鳥柵、衣川の長者原廃寺、一関の骨寺跡…。
マイナーな話ですが来年は
カスリン・アイオン台風より60年
の年らしいです。
50年〜100年に1度の台風に備えるため、一関遊水地事業があり、その工事の過程で堤防予定地の柳之御所遺跡が発掘されたわけです。当時中尊寺別当だった小説家でもある今東光さんが署名活動を行って遺跡は保存される方向になりました。
そこから遺跡保存のため北上川の位置をずらしたりして工事は長引き、未だに完了していないのですが。
おりしもインターネットが普及し始めた時、そういう過程も知らない人が景観が崩れるとか騒ぎ出したり。(堤防がコンクリート製と思っていたらしい。しまいには、住民を移住させろとか言い出す人まで…。離れた都会に住む人の身勝手なノスタルジー。)
幸い100年に一度の台風はまだ来てませんが、もう50年超えました。
自分も景観が変わることは好ましく思っていませんが、今居る人の安全にはかえられません。仏教思想で言えば無常なのであり、今生きている人を無視し過去の形に拘り過ぎる方が流れに逆らっているかも知れません。もともと当時から河川の位置関係が変化していますし。
毛越寺なんて、自分が小さい頃は発掘が終わって整備している最中で、浄土庭園なんかは土が剥き出しの泥濘だった。今でこそ芝が青々としていい眺めになっているが。
自分は別に世界遺産にならなくても、平泉の歴史の内容は変わらないので構わないと思います。
寧ろ世界遺産になってしまうと、騒々しくなってゆっくり史蹟めぐりができなくなってしまいそうで。
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この記事へのコメント
1. Posted by おとみ 2006年09月14日 23:41
おっと
平成14年の水害が50年に1度の水害かな。
http://www.iport.jp/kitakami/rekisi/suigai/index.htm
遊水地が文字通り水でいっぱいになり、未完成の堤防の切れ間から水が溢れ、国道4号線が冠水。
平成14年の水害が50年に1度の水害かな。
http://www.iport.jp/kitakami/rekisi/suigai/index.htm
遊水地が文字通り水でいっぱいになり、未完成の堤防の切れ間から水が溢れ、国道4号線が冠水。