2009年04月30日

部活の地域クラブ化を推進しよう@署名TV



デジタル署名の効力はいかばかりか。
匿名やHNの投稿があったりするわけで。
そんな署名が受け取られるのか。

自分は地域クラブに携わっているので、趣旨には同意します。
ただ、それを受け入れる側の体制が不十分かと思います。

海外のように既に地域クラブのためのクラブハウスがあるわけではなく、公共施設は抽選制です。
名目上、自治体内在勤在住在学の住民に公平に使用させるため、特定の活動団体に公的資金をつぎ込むわけにはいかないという、お役所の言い訳に阻まれています。
その代替として学校の休日夜間開放利用が叫ばれていますが、学校の構造上分割管理しにくい点がありホームレスや変質者の侵入防止がしにくいのです。
また、学生向け競技の大会の参加資格は学校単位であったりするので、各種目に大会参加規約を地域クラブへ拡張出来るよう改正を求めなくてはいけません。

そして、企画者はおそらく文部省の地域クラブ推進の趣旨をよくご理解している人たちと思いますが、日本の多くの人は地域クラブという言葉すらよくわかりません。
文部省や教育委員会が取り組んでいるのにその配下にいる教員すら理解して居ないことがままあります。
また、伝統ある成績を残している種目に対してはOB/OGが抵抗することでしょう。

署名があつまり大臣が「部活を廃止して地域クラブにしなさい」と言っても、生徒が下校する時間に指導や顧問が出来る一般人は限られています。
教員が予算申請して教育費で購入していた備品も、地域クラブとなると財源はどうするのか、保管管理はどうなるのか、事故が起きた時の補償はどうなるのか、色々問題はあります。

署名を集めたから変わるという代物ではない。

まずは今、作られつつある地域クラブと学校の部活が互いに歩み寄り、移行体制を整えていくことが大事なんじゃないかな。

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