2011年03月22日

4年前の記事にあったんだよね。
平安期地震「貞観(じょうがん)津波」の新痕跡 国内最大M9規模か

で、3年前の論文
石巻・仙台平野における869年貞観津波の数値シミュレーション

東北史を調べてると、坂上田村麻呂の蝦夷征討の後から安倍氏の台頭までは、殆ど中央の文献に奥州の話が登場することがないのです。
奈良時代から平安初期まで文献に出てきた牡鹿連道嶋氏も、拠点が壊滅状態になり消えていったのでしょうか。

当時の政権にとっては辺境の出来ごとなんで、文献にはあまり残ってないけど地層が全てを教えてくれた。

多賀城の南郭に達する津波ってどんなだよと思いつつ東北史を読んでたわけだが、
よもや自分が生きてる間にそれに相当する津波をTV中継で見るとは思わなかった。
スマトラでもチリでも得られなかった映像は、今後の防災にも地震津波研究にも貴重な資料になる事だろう。

歴史から学べることは
863年7月10日 越中・越後地震
868年8月3日 播磨・山城地震 - M 7台。
869年7月13日 貞観三陸地震 - M 8.3〜9.0
878年10月28日 相模・武蔵地震 - M 7.4
887年8月26日 仁和南海地震
という事実だ。
前後はするが、中越と播磨で地震が起きてて、三陸で大地震。
その10年以内に武蔵相模で地震があり、さらに10年以内に東海・東南海・南海地震が起きてるということ。

過去の地震跡、津波跡を教訓にハザードマップを見直して、避難所が水没という人災だけは二度と起きない様にしてほしい。

ところで最近空白地帯のカスケード地震(アメリカ北西部・カナダ)はいつ起こるんだろう。
地質学的には分かってたんだけど厳密な日時が分からなかった地震だが、南部藩に津波到達の記録が残っており発生年が確定された地震。
空白期間が長いだけに心配。


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