2011年11月30日

食品の放射性物質の基準値、一律500Bqだと有利な食品、不利な食品というものがどうしても生じる。
例えば水分97%なクラゲと乾燥昆布を同じ基準で比較するのは酷だし、
お茶本体を食べるわけでもないのに荒茶で計測したり、1年で1kg食べることのない唐辛子をきびしい基準で制限するのも可哀想な気がする。
こんにゃくは消化吸収されないし。

しかし、平等にするために分類を細かくすると、錯誤による混乱が起きるのは必死である。
例えば、果物と野菜を別分類にしたばあい、絶対、スイカやメロンは野菜なのか果物なのかという錯誤が起こるし、
大豆は枝豆として食べれば野菜で、完熟乾燥すると穀類豆類というカテゴリーに入ったりする。
何よりも数値表を見ないと基準値より上か下かがわからない。

一番良いのは、カリウム40:セシウム比を基準値にする事だと思う。
それならば水分量や栄養組成に左右されず、有利不利な食品は出来にくい。
キノコや大豆、葉野菜などもとからカリウムが多いものは、大きめの規制値、もとからカリウムが少ない食品は自ずと厳しい規制値になる。

また、尿検査、母乳検査の結果もセシウム数値で一喜一憂するのではなく、カリウム40との比をみた方が良いと思う。
元々カリウム40の放射線に対抗する修復機能が身体にはあるので、普段摂取するカリウム40+αの範囲なら、よほど悪い体質でない限り平気だろう。
それがカリウム40の2倍3倍となっていったときに、修復が追いつかなくなり免疫力低下などの不調が出ると思う。

ベラルーシて未だに身体に7000Bqセシウムがある人がいるわけで、カリウム40が4000Bq程度人体にあるわけだから、実に倍近くあっても不調がありつつも普通に暮らしている人が実在するわけで。
少し厳しく、カリウム40:セシウム比を10:1にしただけでも、その食品を生体半減期以上食べ続けても身体全体で400Bq程度になる。
乳幼児は50:1やそれ以上に制限すれば、さまざまな離乳食に不公平なく対応できるだろう。
尿検査もたまたま濃い薄いで一喜一憂しなくてすむ。

その為には簡易であれ、カリウム40とセシウム134+137を出せる測定器があればと思うわけである。


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