2011年12月07日

あちこちの質問サイトなどでまつりあげられるのが、
いわゆる「私基準」を世界基準かのように振る舞う人だろう。
誰だって私基準は存在するしマイルールはあるのだが、それを他人に強要する事はない。
しかし、私基準を周囲に強要する人は存在する。

いわゆる「○○って普通ですよね」系の質問する人。

質問というか、自分基準を確認するために聞く。でもその自分基準が異常な為にフルボッコされて、キレるみたいな。

で。
放射線被曝に対しても、その私基準をごり押しする人がいる。

被曝0を目指す事は悪いことでは無いが、0にする事は実際問題不可能だし、ある一定レベルから先は徒労に終わるのが現実。

例えば同じ1/5にするにしても、
500を100にする努力と、100を20にする努力、それで得られる効果と損失を考えると、測定限界が10分で50Bq/kgの機械があった場合、
500→100Bq/kgは測定時間が同じで実施する効果が大きいが、
100→20Bq/kgの場合は測定時間を2.5〜5倍にしなくてはならず、測定サンプルを半分以下に減らさなきゃならなくなる。
それだけ検査が歯抜けになり、網の目を潜り抜けるリスクのほうが高くなる。

「私基準」を行政や企業に押し付けるのもほどほどにしないと、別なリスクを引き上げて全体の迷惑になるので、「私基準」は自己責任の範囲でやって欲しいわ。

基準値は現実的に実施できるものでないと意味がない。
かと言って、医学的に無理がある基準でも意味がない。

自分にも私基準がなんとなく存在している。
それはカリウム40とセシウムの比率。
もともと生物にはカリウム40に対抗する免疫があるわけだから、カリウム40の放射線量の誤差の範囲なら普通に暮らしていけると踏んでる。
ウクライナでは事故後10年経っても体内セシウムは7000BqはあったわけでK40:Cs比率は4:7。K40の倍近くある。修復機能は普段の倍以上働くわけだから、病原菌が侵入した時の抵抗力が落ちるかもしれない。
K40:Cs比を暫定1:1より低く抑えてたら、だいたい大丈夫なんではないかと。で、子供は大人の10倍ダメージを受けるから10:1。
この比を現実的にな比率でCs量を年々抑えていけば、いけるんではないかと。

比率で押さえていれば、品目ごとに細分化した基準値を決める必要はない。
1:1比率でいくと、もともとカリウムが少ない水の基準は1Bq/L未満になるし、玄米も30Bq/kgぐらい、肉は150Bq/kg前後、牛乳は約40Bq/L、椎茸400〜1000Bq/kgなど、カリウム含有量で自動的に適正値が出る。
赤ちゃんはその1/10。
牛乳4Bq/L、粉ミルク50Bq/kgぐらいになる。

正確な数値を出そうと切り刻んで重量をはかり、10分以上待たなくても、比率なら非破壊で遮蔽容器内でスペクトルをとれればよいから、スクリーニングはしやすいと思う。

それを政府に押し付けるつもりはないが、その方が測定器開発も測定現場も楽じゃないのかなと思う。
簡易線量計のセンサーでとれるスペクトルで、K40:Cs比がある程度の精度を持って測定できるなら、全品検査や食材調理前チェックが可能になるなぁ、と思った次第。

この私基準はアリかナシか。
実験してぇ。

その為には、汚染米捨てないで密封容器に入れて、500、200、100、50、20Bq/kg前後に調整した測定器校正サンプルとして販売して欲しいわ。
汚染米糠と塩化カリウムを樹脂に練り込んで調整し、実際の野菜のサンプルと同等品が出来れば、測定器校正や開発に役立つと思うんだ。





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