2011年12月27日

掛け算の表記の順番に拘る先生がいるのか、と愕然とした。

6×8は正解でも8×6はバッテン?あるいは算数のガラパゴス性:プロジェクトマジック:ITmedia オルタナティブ・ブログ
http://blogs.itmedia.co.jp/magic/2011/12/6886-2d5b.html

お役人かマニュアル先生の典型だなと思った。

でもたまには手順に拘らないと困る分野もある。
プログラムを組むとき、結果オーライ的なソースの組み方をすると、ソースを改変するときや引き継いだ人が勘違いをして、逆の数字を入れてバグになる事もあるし、
行列演算は順番は大事だ。

でも、小学生の段階で、答えは合ってるのに計算順序が逆だからと×をつけられたら、もしかしたらそこで数学が嫌いになってしまうかもしれない。
順番を拘るにしても△ぐらい。

文章を数式に表しなさいという出題ではない。
個数を求める問題なのだから。
勝手に4×12にしたのならともかく…。


人間社会に出ると、正解が無いことだらけ。
自分でやり方を見つけ、最善の方法を模索する力が求められる。

富士山の頂上に立つ、という課題があった場合、
富士宮から行くだけが手段じゃない、山中湖から行く方法もあるしし、ヘリで乗り付ける方法もある。
結果オーライという訳ではない。時間内にコストや目的に見合った最善の手段を選べるかのトレーニングである。

画一的な、正しいやり方、他は間違いという教えかただけでなく、多面的で柔軟な発想が出来る教育。
そうでないと、災害時に状況に関わらず点呼をとり避難経路通りに逃げる、または親へ引き渡し、なんて馬鹿な事をして、津波に呑み込まれる悲劇をまた起こしてしまう。
現に、手順を重視するあまり、予算や法令が無いと全く動けない行政のせいで、余計な被曝をしている人たちがいる。
そういう人が、掛け算の順番に拘るんだと思う。

つまらぬことで好奇心の芽を摘むような事をしたら、教育として本末転倒。


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