2012年03月06日

測定器を扱っていると必ず付き物であるノイズ。
シグナル(S)がノイズ(N)に埋もれるようだと、シグナルの確からしさがなくなり、それは検出限界未満として扱われる。
多くの測定器というものはS>>>>>Nという感じで作られてるのだが、精密測定やシグナルが微弱のものは違う。
そんな理由で測定器の使いはじめの時はノイズの影響を見ておくもの。
さて今使用されてる一般人用放射線測定器は、測定器の業界ではあり得ないぐらいS/N比が小さい。
ノイズが多い状態で放射線測定するから、ノイズもまたカウントに入り数値が上がることもある。
ここ一週間測定器の値が振れる要因を調べてみた。
すると面白いことに、オケ練習の最中の空間線量を見ていたら、弱奏の時は室内としては高めの0.075μSv/hだったのにfffが続く箇所の直後線量計に目をやったらば、0.12μSv/h。
何度かfffの箇所があったが、そのたびに音量に応じた線量上昇がみられる。
調べてみると測定器に使われるシリコンフォトダイオードは振動でノイズが発生するものらしい。
普段0.04〜0.08μの世界で暮らしてるので、ノイズが0.05μ上げるなら、S/N比が1以下。
ノイズか信号がわからないのに、その出た数字で一喜一憂する。そういう次元で微量セシウムで騒ぐのはどうよと思う。
騒ぐのは1桁2桁の上のレベルで騒ぐべきで。
今日は改札通過時に瞬間的に2.8μSv/hを示しびっくりする。
本日は朝に雨が降ってた名残で、天然核種のビスマス、鉛が出てる。
この天然核種のピークにセシウムピークが埋もれてしまうなら、避難する必要はない場所だとおもう。