2012年05月22日

印刷関連業ならわかる人もいるだろう。
ドイツで行われた印刷関連のビジネスショーである。
その見物した人の報告を聞きに外出したわけだが。

どうやら新聞印刷のインクジェット印刷が実運用レベルになってるということだ。
普通の全国紙なら今まで通りの印刷でもいいかもしれない。
しかし地方紙はスタイルが変わる可能性があるのだ。
地方紙がその地域に配達する分はそのままだろうが、全国の地方紙が連携してインクジェット出力機を各地に置くと、地方に居ながらにして他の地方紙を手に入れる事が出来るわけだ。

スイスでは、拠点から各家庭に、日本でいうところのクロネコヤマトのメール便みたいな配達会社と連携して、その家に合わせた新聞が届く仕組みを構築してるっぽい。
俺様でいうと、東京に住みながら胆江日日新聞という地方紙と日刊工業新聞が東京の拠点工場からメール便で配達されて、故郷のマイナー情報や業界新聞が手に入る、という具合だ。


インクジェット化は枚葉印刷にも押し寄せており、オフセット印刷機の版胴部分がインクジェットのヘッドに置き換わっただけの、タイプが出てきた。
ロール紙タイプは前からあったが、後加工のオンライン製本機も連動して、様々な厚さサイズが混ざっても製本されて出てくる。
大量在庫を抱えるのではなく、売れ行きを見て本を作るスタイルになっていくのか。

電子書籍が普及するなか、印刷業界は生き残りに必死だが、そのベンダーも生き残りに必死。
新たな提携や共同開発話なども。

そんな中で、おいらが片足突っ込んでる機械が評価高く紹介されてるのをみると、おいらも少しは世の中の役に立ったのかなと思えるようになった。
ちぃ太郎が居なかったら絶対ドイツ出張だったろうな。


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