放射線関係

2011年07月26日

放射能のレベルは直ちに問題ないとはいえ、じゃぁ食品に安全なラインはあるのか。
放射能危険厨に言わせれば、1Bq/kgでも危険と騒ぐ。

1Bq/kg程度は既に事故前にずっと摂取してたかも知れないんですが。

核実験時代に幼少期を過ごしたアラフォーアラフィフ世代という立派なサンプルがいて、
少なくとも自分を含めこの世代は公害問題を除けば殆ど問題なく生きてるんだから、
1960年代のあたりのセシウム含有量ならば大方の子は普通に50歳超えまで過ごせる勘定になる。

調べてみると米に含まれるセシウム量やストロンチウム量の調査が、長期間にわたって行われてるのである。
わが国の白米中の90Srと137Cs含量の長期間の推移

この図によると白米は初年度は1960年代のピークのセシウム5Bq/kg(高いところで10Bq近く)、ストロンチウム0.5Bq/kg、50歳までは普通のがん発生率で生きられそうである。
事故前はセシウム0.5Bq/kg、ストロンチウム0.005Bq/kgまで落ち着いてたので、現在の食品検査でセシウム1Bq前後程度検出されたところで核実験時代の残留という可能性もあることを気にとめて行かないといけない。
これは穀類の値だから、カリウムの多い葉物野菜やシイタケなどミネラルの多く含む食品はこの5〜100倍は含まれると思うので、葉物から10Bq/kgぐらい出てもパニックにならないほうがいいと思う。

ちなみに不検出は0ではなくて、測定時間内に放射線の放出が観測できなかっただけ。
まったく同じサンプルで10倍100倍の時間をかけて測定するとそれなりの値が出る事もある。

今では環境放射線データベースで自由に過去のデータを検索してグラフまでオンラインで作れちゃいます。
milk
葉物

食べ物には常に放射性カリウム40が100〜200Bq前後は含まれてる状態。
1960年代のセシウム5Bq/kg、ストロンチウム0.5Bq/kgな状態で
各核種の経口摂取の実効線量係数で大雑把に実効線量になおすと、K40:Cs:Sr=50:5:1の割合で放射線の人体への影響があるわけで、圧倒的に自然放射線のカリウムの影響度が大きい状況なんです。
明らかに事故で撒かれたセシウムの影響だと断言できる状態(K40
どの道、この先10年以上0Bq/kgを目指してというのは不可能な話なので、
自分は、自分達の世代を信じて10Bqぐらいはドーンと許容していこうというスタンスです。
これが、放射能ノイローゼママとは相容れぬ感覚なのかもしれません。

初年度の場合、万が一高濃度の作物を口にしても、昨年度収穫の米や根菜類などの在庫がありますので、まだまだ「薄める」事も可能です。
問題は昨年度の在庫が尽き汚染された作物が出回る来年度なのです。

だから農業に対する対策が全て後回し、報道も自動車業界や工業界への影響ばかり報じて、
農地除染がなかなか行われないことに政府・報道への不信感が強いです。

土壌からの作物への移行係数ですが、これは低レベルの土壌からとったデータになるので、今回のような高濃度汚染土壌にそのまま係数を使えるかどうかわかりませんが、作付制限の根拠にもなったと思います。
放射性核種の土壌から白米への移行係数
セシウムは汚染土壌のざっと1/100〜1/1000ぐらい白米に入るという事です。
作付規制が5000Bq/kgですから5〜50Bq/kgぐらいになるという事です。
ギリギリのラインで作付されると核実験時のピークの10倍ですから、大人は大丈夫にしてもちょっとお子様にはどうかな?と考えたくなる数値です。
今年は作付しちゃったから仕方ないですが、来年度は500Bq/kgに制限し表土を削る等で極力下げる努力をしてもらわないと、米の備蓄的に困るかなと思います。

さらに言うと、こデータベースで玄米や小麦の情報も見れます。
農業環境中に存在する放射性核種の一般公開システム
玄米は白米の約3倍のセシウム含有量になる。
胚芽や表皮に栄養=カリウムが多いからセシウムが多くなるのは必定である。
玄米健康法をやってると、今まで普通の人の3倍近く内部被曝してたことになります。
まさに知らぬが仏ってやつです。
玄米健康法で「健康」なんだから、15Bq/kgぐらいは大丈夫な気もしてきます。

いわんや精米をした時に出来る米ぬかをや。
それを飼料として食べる家畜をや。
その糞や作物の焼却灰をまた畑に撒いて、緩やかに拡散していく。
そういう理由であらゆるものに少しずつ広まって薄まっていく。

だからこそ、一義的に暫定基準超え/以内というデジタルな食品流通ではなく、また○○県産という広域地名での区別ではなく、
A:不検出、B:10Bq/kg(ICRP)、C:50〜100Bq/kg以下(放射性カリウム<セシウム)、D:暫定基準内のランク付けが欲しいところである。

例えば妊婦、児童以下と、年間外部被曝量1mSvを超える地域には優先的にBランク以上の食材が届くよう流通に指導したり、
子供が良く食べる食品のメーカーにはBランク以上の食材を使用するよう法制化したり、
食品加工会社に材料や製品の放射性物質量を公表するように法整備をして、せめて影響を受けやすい子供たちには出来るだけ内部被曝が抑えられるような国策が欲しいところである。
かつ、簡易ベクレルメーターを国を挙げて生産し、農家や農協、食品加工会社や学校や保育園等に貸与する等して、徹底して基準値超えを流通させない仕組みづくりを急いで欲しい。
そうすれば産地に関係なくそのランク付けで消費者は自己責任で選んで購入できるわけで、風評被害というものは減ると思われる。

暫定基準は許せないが、50Bq/kg以下や10Bq/kg以下で流通するなら妥協するという人は多いと思う。
とにかく食品のサプライチェーンの各工程で測定器を入れてチェックできる環境、
食品栄養表示と同様に公表できるような環境整備が急務だと思う。

そして廃棄野菜や基準外の食品の処理を産廃マニュフェストのように厳格に管理できる仕組みを持たないと、不正流通や汚染物質の拡散を招く。
他にも腐葉土や肥料、セメント、木材など流通により移動するものは沢山ある。
都市に流通汚染による焼却炉や下水処理場への濃縮がどうしても発生するので、汚泥の処理方法も早急な対策が必要である。

それぐらいの事を、政府はなんで4月中に考えて出来ないのか。

  • mixiチェック

2011年07月15日

日本の牛の飼育には稲藁はつきものだというのに、農水省が飼料稲藁の規制を忘れていただと?
規制が無いからと出荷購入しちゃう方も想像力の欠如だが、現場を知らない文官が幅を利かせて仕切る官僚社会はこれだから困る。

しかし謎なのが、数値の矛盾。
米の作付制限は土壌セシウム5000Bq/kgである。
偉い高いが、なんか作物への吸収率10%と見込んだ数値らしい。
それに対して昨年刈り取り屋外に積んでおいてたと思われる稲藁は9万Bq/kg。
表面から吸着しただけでこの数値である。
付近が作付制限をクリアしてるのなら、稲藁は軽いので水を吸わせて10倍の重さ=10分の1の値になったとしても、付近の土壌以上のセシウムを吸着している事になる。

稲藁も多孔質で塩の吸着もあると聞くが、土は雨で表層が流れて値が下がっても、稲藁には一旦ついたら雨が降っても離れないという事だろうか?
逆にもし藁の吸着能力が常識の範囲なら、作付許可を出す土壌調査に誤魔化しがある可能性がある。

実は放射性物質の降下量を表す時はBq/m^2とかBq/Km^2、単位面積当たりである。
食べ物の放射性物質含有量を表す時は、Bq/kg、単位重量当たりである。
作付の基準は単位重量当たりになっている。

土壌汚染をあらわすとき、採取面積と深さを一定に定義しないと、狭い面積で深いところまで採取した土と、広い面積で表層をかき集めた場合とでは、同じ数値でも意味が異なる。
農地の場合は5cmの深さで20cm四方を採取して5000Bq/kg出るのと、20cmの深さまで10cm四方で採取して5000Bq/kg出るのとでは、重量・体積が一緒でも全く意味が変わってしまう。
こういったトリックを用いて、作付を強行した自治体が実は多いと思われる。
なぜなら、空間線量が0.5μSv/hをこえてる場所は土が5000Bq/kgをこえてる可能性が強いから。
空間線量分布をみると、結構際どいラインで作付をしている稲作農家はあると思う。
秋になって蓋を開けたら暫定基準より上になったら泣くに泣けない。

農家はクリアした数値だけ聞かされいつも通り耕作をするわけである。
そこには家族もいて子供が農作業を手伝ったりもする。自家栽培の野菜も食べる。
もし自治体や農協が誤魔化しの計測をしたならば、農家の子供はそれらの犠牲になることになる。
机上だけで指示を出す者には考えもつかないだろう。
土壌計測を定期的に正確にデータとりしないと、もし基準値外が出た時に、次年度作付制限に正しく反映出来なくなる。


逆に、作付の為の土壌調査が偽りのない正当な値であれば、稲藁はかなり強いセシウム吸着の性質を持つことになる。
もし稲藁に高いセシウム吸着固定能力があるならば、土壌汚染度が高い地域の水田の稲の間に稲藁ロープを張り巡らせ、泥の中のセシウムを吸着させ回収して処分することで、土壌の除染が出来るかもしれないのである。
これが、稲の花が咲く8月上旬に間に合えば、玄米に混入するセシウムの割合を少しでも下げる事が出来るはずである。
ゼオライトに吸着した場合は処分に困るが、稲藁ならば東電や国が回収後専用焼却炉で焼却処分すればコンパクトな焼却灰になる。

水田の泥を採取し、稲藁の吸着率を1週間以内に計測し少しでも成果があるのであれば、稲藁を縄やすだれ状に加工し、稲と稲の間に花が咲き実るまで敷き詰めてみたらどうだろうか?
そうやって吸着させることで今からでも農地除染が出来るのであれば、日本独特の土壌除染方法になる。

また爆発の危険がある時は、フォールアウト前に藁のむしろを作物にかぶせておくだけで作物の吸着を抑えられるかもしれないし、民家も藁のすだれをかけておいて建物への吸着を防げるかもしれない。
屋外の遊具等を磨くのも、デッキブラシよりは濡らした藁束で擦ったほうが良いかもしれない。

昔は農機具を川辺で藁束使って磨いたものだ(俺何歳だよw)
禍転じて、稲藁の可能性を見てみたいもの。

微生物による吸収阻害とか期待するより、ずっとマシな方法かと。

※吸着するかも知れないからと言って、人間は藁を食べないでください。


  • mixiチェック

2011年07月14日

女性はとかく似非科学にひっかかりやすい。
何故ならば、妊娠期間は薬物を最小限に抑えて生活するし、授乳期間も引続き食物に気を付けなければならないし、生まれた子どもも極力薬物投与を避けられる。

それでも未病な諸症状があるのだから、代替医療や食事療法に依存するのである。
そういった薬を使ったアンチ近代医学の土台や、動物性の食べ物に対するアレルギーなどの抵抗感があった上で、
「自然」「伝統的」「植物性」という言葉に惹かれていく。

科学に反発する一方で、それにちょっとだけ科学っぽい裏付けを添えられたり、
関係のない分野で有名な学者が効果があると発言しただけで、
あっさり信じてしまう部分もある。
つまり科学的な事はよくわからないが、偉そうな人のお墨付きがあるし、なんだかすごいものらしいという感じで盲信する。

実はよく調べると、毒にも薬にもならないものであったり、科学的に似非科学認定されていたりする。

代表的なものは、マイナスイオン効果。
家電メーカーも挙ってマイナスイオン発生機能つきの機器を発売したが、具体的な効能は無かった。


ついに、スピルリナ(微生物)を放射能排出に効く、などと宣伝し売ったものが薬事法違反で捕まったわけだが。
そもそも放射能騒動の前は、別の謳い文句で販売されていたわけである。

あれにも効くこれにも効くというものは、大体にして毒にも薬にもならない代物であったり、砂糖のようなものである。

砂糖を科学的、医学的に効能を書こうと思えばなんとでも書けるのである。
砂糖は精神安定剤にもなるし、体温を上昇させて脂肪燃焼を助ける作用もあるし、細胞も活性化するだろうよ。

数年前に使用し効果を調べた機関が毒にも薬にもならないとやめたのに、その機関が使用した事だけ宣伝し、使用をやめた理由には言及しない。
EM菌も確かにチェルノブイリで試してみたけど、思うような効果は出なかったという結果だ。
微生物が植物への放射能吸収を阻害したというデータは取れないのに、「現在の科学では解明出来ない作用」という。

解明出来ない作用をどうやって阻害したと調べたんだ?
研究した人が、土壌調べたり、そこから採れた作物から放射性物質を検出して、使用非使用のデータを比べて気持ち変わったかな〜?ぐらいなデータしかとれなかったのに。

ましてや飲んで効果があるというなら、トクホぐらいとれるだろう?
トクホをとるための臨床データが出ない、その為の出資が得られない、その程度のものだ、という事になる。

それにしても、スピルリナってアオミドロの中身みたいな生物とか、EM菌もその辺の雑菌のうちの日和見菌を、しかも土壌改良の為だったはずの菌を、よく飲む気になるなぁ…。
微生物って変異しやすいから、土や水以外の、胃酸や胆汁などの環境の変化で牙を剥くときもあるんだよ。
O157だって日和見大腸菌だったのが変異してベロ毒素持っちゃったやつだからな。
しかも放射線飛び交う中なら、尚更変な変異しそうだ。

それを子供に飲ませるとか。
自然物だから大丈夫って思考がわからん。


逆説的に言うと、ホメオパシーは微量の毒で耐性をつけるなら、微量の放射能ならむしろ身体にいいみたいな誰かさんの発言と同じになる。

まぁ、とにかくネット上に転がる、放射能対策に燃えるお母様のトンでも科学にはいつも噴き出さずにはいられない。



セシウムに負けないようカリウムをとるには、サプリメントに頼らず、葉っぱものをしっかりとるのが一番な気がするよ。

ちなみに明日葉がカリウムも多くて、産地が伊豆諸島と比較的安全なのに、
放射脳ママに人気がないのは何故なんだろうね?
クマリン臭いから?
八丈島は売り込みのチャンスだと思う。

刈り取っても明日には繁ってるというくらいで、痩せた火山島でも土地を選ばず成長が早いから、ひまわりより汚染土壌改良に良いのではないだろうか。


  • mixiチェック

2011年07月06日

ICRPの決めた平常時の一般人の年間被ばく許容量は1mSv/年である。
(単純時間割りすると約0.11μSv/h)
これは、自然放射線に加えてで、一生その環境で過ごすことを前提とした数値である。
さらにもう一方で、ICRPは緊急時の被曝許容量を20〜100mSv/年としている。
緊急時=原発事故や核爆発を想定している。
今回の原発事故がこれに相当するが、100mSv/年の数値は成人の数値であるので、
子供たちにその一番下の値20mSv/年(平常時の20倍)をいつまで適用するかである。

日本は火山国であるから、所により自然に地中から放射性物質が噴き出るので、自然放射線だけでも1mSv/年は超える。
平常時でも0.2〜0.1μSv/hは計測される。
世界でも3mSv/年な地域はあちこちにある。

そういうわけで、簡易計測器で1mSv/年の時間割、0.11μSv/h以上が計測されたからといって自然放射線も含むので、一般人の年間許容の1mSv/年を超えるわけではない事は認識しておくべきだと思う。
東京の場合通常時が0.05μSv/hぐらいだから、0.15μSv/hまでは様子見という事になる。(もちろん少ないに越したことは無い)

一方で、電離放射線障害防止規則第6条第2号では、放射線作業従事者で妊娠している女性の被曝許容量は2mSv/年、妊娠可能な女性の被曝許容量は5mSv/3ヶ月となっている。
これは毎年そういう仕事に従事する

妊娠可能な女性の被曝許容量を適用するなら、5mSv/3ヶ月(避難までの期間)+残り1mSv/9ヶ月(避難)で6mSv/年ぐらいにするのが妥当なのではないだろうか。
これに自然放射線量をくわえ、児童は初年は8m〜10mSv/年、翌年は2mSv/年になるように努力するのが筋ではなかろうか。

そしてその3ヶ月は過ぎて4カ月目になろうとしている。


もう一つは内部被曝の暫定基準である。
こちらも緊急時の被曝量で、放射性ヨウ素50mSv/年、放射性セシウム5mSv/年を目安に、
食品を3つのカテゴリに分類し、それらの年間摂取量から算定した規制値である。
ミルクしかとらない乳幼児は3カテゴリではなく1カテゴリの食品だけになるので、水は大人300Bq、乳幼児はその3分の1の100Bqという基準値になった。
放射性ヨウ素は半減期が8日だから3ヶ月も経てば1000分の1以下に下がるので、毎日原発が爆発してる状態でなければ避難地域外で検出できる量は限られている。
だからすぐ小さくなるという前提で、でも正直乳幼児に放射性ヨウ素50mSv/年というのもキツイ値だという事は認識したほうが良い。
セシウムのほうであるが、暫定基準値ギリギリの食品だけ3ヶ月食べ続けた場合、妊娠可能な女性が3ヶ月間で許容されている被曝量の4分の1が内部被曝で満たされる。
4分の1でも、積算1.25mSvで、妊婦の年間許容の2mSv/年には残り0.75mSv/hしかないという、結構タイトな状態である。

特に、最初は成長の早い作物や、カリウムを多く含む葉物に多くセシウムが組み込まれやすい。
妊産婦は葉酸を多く摂取するようすすめられているため、どうしても葉物野菜の摂取が欠かせない。
暫定基準で長期間運用されると、電離放射線障害防止規則の2mSv/年を内部被曝だけで超える事になる。

暫定基準値はそういう性格のものだから、3ヶ月以上使用するものではないと思う。
外部被曝を自然放射線レベルに抑えても5ヶ月弱が限度である。

検査が追い付かず基準を超えて流通する可能性や、農家が自家栽培の野菜を自宅で食べる事を考慮に入れると、
大分出荷規制が落ち着いた今、基準値の見直しが必要だと思う。

少なくとも国は電離放射線障害防止規則にのっとった値にする義務があるだろう。


一方で、風評被害であるが、
農林水産省は牛肉のトレーサビリティーのように、オンラインや定期刊行物で、
各農協単位の食物出荷状況と検査結果をいつでもどこでも見る事が出来る体制を持つべきではなかろうか。
暫定基準値以下であれば良いという体制ではなく、非検出なのか、欧米通常時の基準内なのか、暫定基準内なのか、確認できる手段があったほうが良い。
今まで暫定基準の上限ギリギリだと思って手が出なかった人も、「非検出」(=計測限界)と確認出来る手段があれば買うという人もいる。
また、現在流通しているものが、昨年度収穫の在庫の作物もある。
都会人は収穫時期関係なく店頭に並ぶ環境に慣れ切ってるので、昨年度収穫の物さえ産地をみて拒絶という非常にもったいない事をしているのである。
風評被害を防ぐためには、産地を隠す、分からなくするのではなく、むしろ明示していく方向で取り組み、放射能が検出された地域は東電に被害請求と、除染への取り組みを真摯に取り組むべきである。

国が暫定基準という基準をいつまでも使い続ける限り、風評被害は消えない。
そして東電や国がが農業被害の即時支払いをしない限り、無理にでも流通側は出荷したがる。

経済が大事なのか、国民の健康が大事なのか。
国民の健康あってこその経済であること、国は忘れてはならない。

米の花が咲き実を結ぶ時期になる前に、土壌汚染と作物への影響度を調査し、必要に応じて農地除染するなど講じたほうが良いし、
妊婦・児童がいる家庭・給食には「不検出」の食品が優先的に手に入る仕組みを整備するべきだろう。

狭い日本、地道に表土を削り取ったり、成長の早い草を伸ばしては刈り取り別の場所へためておくをくりかして、耕作可能な国土を取り戻すしかない。
西日本の食糧生産量では首都圏の消費量は賄いきれないのだから。

  • mixiチェック

2011年07月01日

放医研でバイトしてる最中に、ロシアの科学者を招いたシンポジウムがあった。
バイト君だった俺様は、質疑応答のマイク持ちでそのシンポジウムを貴重にも聴講することが出来たのである。

当時、チェルノブイリ事故から6年ぐらい後だったかな。
ソビエト崩壊の直後の混乱期、ロシアやウクライナの学者は後ろ盾を無くし、資金難で、
彼らは”SASAGAWA”に依存していた。
今の日本財団の支援で研究資金がなんとかなっていたらしい。

俺様の脳裏に「♪戸締り用心火の用心」の在りし日の笹川氏のCMが浮かんでしまった。

そして事故の全容を解明するためには、もっと資金が要る!ジャパンマネープリーズ!
そんなアピールの為の来日でもあったらしい。
当時はバブルがはじけたと言っても、日本はまだ景気が良かったしな。

国の金で動いてる放医研としては、民間資金の話はストップみたいな空気でしたが。
(しかも資金源が競艇の日本財団ブラヴォな話を盛り上げられるのは場には合わず)

シンポはロシア語の通訳が2人がかりで、片方が同時通訳、もう片方が難しい専門用語を片っ端から辞書で引き同時通訳者にメモを差し出す、
そんな感じなので質疑応答もものすごく時間がかかった。
とにかく日本人研究者にとっては現地情報が欲しい、積算被曝量は?食品による内部被曝量は?
ロシア側は旧ソビエトの隠蔽の関係でこれからローラー作戦で土壌調査や、現地民の被ばく量調査をしたいが資金が無い、
みたいな押し問答状態だったのを覚えている。

その時のスライド(w)の数値とかは全く覚えていないんだが、普段微弱な環境放射能の検出をしてた俺様にとって、すげー桁の数値が出て面食らったのは確かだ。
そりゃ、松の木の年輪にもC14の増加が刻まれるくらいだ。

とにかく、研究調査段階の生データをみた衝撃は一生もんだと思う。

あれから20年近くなるという時によもや渦中に入るとは思わなんだ。
でも、正体や挙動を知っていて対処するのと、
得体の知れないものをやみくもに恐れるのとでは大分違う。

でも自分が腐ってるなぁと思ったのは、
「こりゃすごいデータがとれるな」と思ってしまった科学者根性。
親としては駄目駄目ですなぁ。

  • mixiチェック

2011年06月30日

大学3年生の時、放射線医学総合研究所でアルバイトしてた。

内容は、定期的に送られてくる原子力施設周りの雨水、湖沼水を蒸留し、不純物を無くした水にし、
約10gを容器にとり、その重量を正確に計測し、
液体シンチレーターを混ぜて地下の測定器に入れる。
この液体シンチレーターがまた、一斗缶にはいってたりして、使用量の多さを物語るわけだが。

水に含まれるトリチウム(三重水素)から出される放射線が、液体シンチレーターにあたると青白く光る。
他の放射線が入るのを遮断された地下では、その光を計測する機械があり、1週間かけてその値を計測し続ける。

これと同時に、較正用に規定量の放射性物質の水溶液のサンプルも測定して、測定器のキャリブレーションをするのだが、それはアルバイトにはさせて貰えない。
俺様がバイトを終えて帰るあたりに主任研究員がその作業をする。
液体シンチレーターが、放射性の液体と混ざった瞬間に僅かに蛍光する。
この光量を測ることで、γ線の強さが計測できる。

その結果は、当時まだPCまわりがショボかった事もあり、一定時間間隔でひたすら数字が羅列されたドットインパクトプリンターな紙テープ。
その数字をひたすら表計算ソフトに入力する。
表計算ソフトではそれらの平均値、最大値最小値、標準偏差σが計算され、平均値±4σを越えた値はエラーとして除外され、残りの値で再度平均値をとったのを、その月の放射線量としベクレル換算していた、と記憶している。

今だったらハンディなポータブル測定器で、その手作業に近いものを全てやってくれる。

放射性物質の崩壊は飛び飛びなもんで、あるときプチ臨界状態でワサワサ崩壊が連鎖する時もあれば、しーんとしてる時もある。
半減期なんて統計的な値なんで、放射性物質の濃度やγ線パワーが小さいものほど、測定に時間をかけないと確からしい値は出ない。

水の他に、世界中のワインを蒸留してアルコール抽出し、C14(放射性炭素)の測定もした。
ワインは世界中にある食品で、産地が明記されたその年ぶどうからしか作らず、年も特定出来るからだそうな。

あと、松の木の年輪1枚1枚剥がして、セルロース抽出してとか。

そんな事をしてたんで、
ペットボトル水で米とぐとか、安いサーベイメーターで色んな方向から色んな放射線が入ってくる環境でちょっと立ち止まって測った値で一喜一憂するなんて話は、
非常にばか臭く感じるわけである。

科学実験の基礎をマスターしてる人なら、米は常水でしっかり洗った後に、仕上げにペットボトル水で洗うほうが、米についた塵がよくとれる。
自治体に短期間にあちこち何度も測定させるよりは、じっくり時間をかけて定点観測してもらい、異常に上がったときの対策(屋内退避等の勧告)と、自治会への清掃活動への協力呼び掛けしたほうが、長期的にみて良いのだ。

それに、測定にはノイズがつきもので、どうしても検出限界というものがある。
西日本は検出限界なだけで、汚染されてないとは限らない。
事故の翌週には地球の裏側で福島由来の放射性物質が検出されてるんだから、1ベクレルたりとも汚染されてないわけがない。

ま、今の暫定基準というのも、1年間程度しか使っちゃいけないような臨時基準なんで、早期に通常の制限値を見直し、逆にきつい基準でも農産物が出荷出来るよう、農地の除染を指導すべきだろう。


最近シンチレータとかそういうキーワード見て、学生時代の思い出がポロポロと。


  • mixiチェック

2011年06月28日

昨年の記事ですが
世界初、市販のペットボトルの樹脂で、放射線の計測に成功
−放射線計測の常識を覆す発見−

ペットボトル用の樹脂が放射線計測シンチレータ※1の素材として極めて優れた性質を持っていることを発見した
市販のペットボトル用樹脂を用いて放射線計測に成功し(世界初)、プラスチックはそのままでは放射線計測が出来ないという歴史的な常識を覆した
今後、核医学診断装置(PET装置)など、様々な放射線検出器の低コストな素材として応用されることが期待される


そういえば、ペットボトルの縁ってなんとなく蛍光してるとは思ったが、シンチレータと似てる傾向があるとは。
そういえばメーカーによって黄色っぽいのと青っぽいのと蛍光の仕方が違うが、どれがいいとか無いのかな。
どれぐらい光るんだろうか。

しかしPET自身より不純物により感度がどうのって、写真フィルムのゼラチンみたいな話だなw

【開発物語】放医研など「ペットボトル樹脂用いた放射線測定技術」


というものがある一方で、
デジカメ+シンチレータ板でガイガーカウンタもどきの作り方。
(ガイガーカウンタの場合はGM管なのですが、シンチレーター板の蛍光をカメラの素子で受光)


というと、
ペットボトルを粉砕して別のペットボトル容器にぎっしり詰めて封印して、
一部の開口を残して黒いビニールテープ等で遮光のためにぐるぐる巻きにして、
カメラのレンズに開口部分をくっつけて動画撮影したら、
カメラのCCDが受光素子の代わりをして、チラチラ光って見えるかもって事なのね。

ををを!試してみたいぞ。(馬鹿)

ただ、携帯のCCDやCMOSってレンジが狭いから勝手にバイアスがかかって補正するので、
絶対的な光の量を測るのは不向きなんよね。
動画にあるように光量変化があるときにカウントするみたいなガイガーカウンタ方式にするしかない。
アプリ組むにしても携帯カメラのリフレッシュレートでついていけるのかね。
一定量以上は振り切ってるみたいな感じになるよな。

でも、スマホのカメラレンズに専用キャップ貼りつけて、アプリ起動するとガイガーカウンタっぽくなって、
吹きだまりの放射能を発見しやすくなるっていうなら、これからの世の中生活必需アプリになると思う。
その専用キャップがペットボトルの材料で作れるなら、安いもんだよね。
(いや普通にUSB外部接続センサーでもいいんだが)

デジカメでなく、
昔のカメラ撮影によく使った露光計なら、安定した数値が出るかもな。
照度計なら3千円くらいから安く手に入るね。(センサー感度低いけどな)
会社に仕事で使う照度計あるんだよな。分光光度計も。

いつか試せるな。

絶対数値は出なくても、安いフォトデテクタでこの辺ちょっと高いぞ〜とか、
子供の防犯ブサーにつけて、長い事ここで遊ぶなよ〜みたいな警告音出すとか、
その程度の玩具があってもいいんじゃね?



  • mixiチェック

2011年06月27日

実家の超近所、前沢SA上り線が0mで最大0.45μSv/hな件。

岩手県内の放射線量マップ
測定機器:RAESYSTEMS社 DOSERAE2
土壌表面放射線量(μSv/h,2011年6月1日〜11日に地表0cmで測定)各測定地点の値


045


自動車内測定のピークはやはり白鳥川近辺。0.24μSv/h

一方、学校のプールからは非検出なそうで。
田畑草地の多い地域だからこそ余計沈着しちゃってるということ?
地形的に、ここの丘陵地帯が放射能雲を受け止め雨雲とぶつかったという事?

高速道路のアスファルト上ゆえなのか、詳細な調査をして作物の影響を調べ、風評被害を事前に食い止めて欲しいもの。

そして、ここに住む甥姪の内部被曝が心配である。

  • mixiチェック

2011年06月23日


いやふと思ったのがです。
古来から妖怪が出る場所って、暗がりの他に、
水場、湿地帯、隅っこ、窪地、茂み
と相場が決まってます。

多分、そういうところにゴミとか集まりやすく、虫がわいたり不衛生になったりで、
子供が近付くと病気になるから寄せないために
「お化けが出るぞ」と脅したのかもしれません。

放射性物質の集まる場所も、水たまり、隅っこ、窪地、茂み。
新たな妖怪を出現させて、子供たちを寄せ付けない工夫が出来ないだろうか。

くだらない発想だが、
カメラ付き携帯端末にに簡易型のγ線のデテクターを付けて、
値によって画面に妖怪や虫をAR表示って出来ないんだろうか。
写ったらそのあたりを良く掃除して、もう一回画面を覗き込んで見る。
妖怪や虫の数が減ってたり小さくなっていたら除染効果が出たことが視覚的に分かる。

目に見えない情報を可視化するのがAR(拡張現実)なんじゃないかな。

そうやって市民レベルでプチホットスポットを無くすための簡易ツールがあれば、都市部の放射線レベルは下がるんじゃないかな。
農家だって農地にうじゃうじゃ害虫が映ったら、こりゃ土を捨てなきゃ!と思うだろう。
ゴミは袋詰めして処分方法が決まるまで「封印」すれば良いんだし。
まさにゲーム感覚で除染活動が出来ると思うんだ。

田舎のイナゴの買い取りみたいに、集塵したものをベクレル数に応じて買い取る制度とか設けたら、ホームレスさんが率先して公園を綺麗にしてくれると思う。

あと、これをスポーツ化するのも手段だ。
スポーツゴミ拾いがあり、TOTOから助成が受けられるんだ。
スポーツ除染という競技を作りルールを明確化して日本体育協会に認定してもらえば、
スポーツ活動としての助成が受けられる。

どうせ何年も付き合わなければならない放射能汚染。
楽しく除染出来る方法を考えたらどうなんだろう。

  • mixiチェック
全国版より色分けが濃すぎて危機感をあおられまくりになりますが。
岩手県内の大気中放射線量マップ @岩手大学草地学研究室


この図によると、中尊寺のお山を越えて、前沢インター付近の日向牧場の丘陵地〜白鳥川のあたりがプチホットスポットになっとるがな。
ちなみにそのすぐ北に、実家の牧草地やデントコーン畑が点在してるわけで…。

4月に実家から届いたタラの芽しこたま食ったが、まさにそのプチホットスポット近辺で採取だと思う。
そしてちぃ太郎の従兄弟たちである甥姪は、家庭菜園の野菜を食ってる。
救いは、春は採れる野菜が少なく、殆どが震災前収穫のものの保管なことと、水が10mの深層地下水なことぐらいだな。
都会の河川水取水&近郊型農業の促成栽培とは違う。

ホットスポットといっても福島市とは比べ物にならない、首都圏の利根川・江戸川水系程度のものですが。
戦後の核実験でフォールアウトしまくりで、これとほぼ同程度の放射線量で生活し、出荷制限もなく食べていた世代が、
大半が今でも元気という事を信じて生活するしかないよね。

都市で住む場合の環境放射線と、そこで出荷向けに作付するのとじゃ事情が違う。
作物が吸って他の地域に持って行って飲食されるわけだから、同じ値でも都心の何十倍も気を使わなきゃならんのではないかな。
でも、実際は人口密度の多数決により、都会の人間がギャーギャー騒いで綿密な測定を要求し、なかなか農地まで測定が及ばない。
農家なんで都会人みたいに簡単に移住も出来ないし、そんな金もない。

発生率増加の1人に当たったら、それは震災に遭ったと同じように運命と思うしかない。

四月時点でこういう結果が分かっていれば、作付前に表土を削る等出来たと思います。
溜池の泥浚いも出来たと思います。

本当にサーベイメーターが必要なのは、首都圏の放射能ノイローゼの主婦たちではなく、
1μSv/h超えの地域や、こういった食の根幹にある生産者農家や農協だと思う。
土壌汚染の具合を生産者が自覚し除去しない限り、汚染野菜も風評被害も消えないし、汚染はなかなか低減されない。

正直、都心の放射線測定は0.1μSv/hを切ったら、そんなに定期的に測定する必要ないよ。
また原発から大量に放射性物質が放出されたら、直後と初めての雨の後に測るだけでいい。
だけど、都市部の保護者の自治体への陳情文を読むと、かなり綿密に、頻繁に測定するように求めてるんだ。
神経質な保護者の為だけに測定機関を占拠されて、肝心の身体に入る農産物を作る農地土壌や水の測定や出荷農産物の測定が出来ないという事があってはならないと思う。

農家だって子供の親なんだよ。被害者でもあるんだよ。
それを忘れて、消費者側が心ない言葉をネットや陳情書で加害者のように書き連ねてるのをみると、心痛いわ。

  • mixiチェック

2011年06月21日

弱いながら放射能プルームのアッパーパンチを実家付近が喰らってる。
千葉流山並みのホットスポットが岩手一関にあるもよう。

汚染地図は各地公表の測定ポイントを色で塗って、地形関係なくぼかした後に閾地で線引いたものだから実際はこの通りでは無いんだけど、
一関市には申し訳ないが、中尊寺裏山〜達谷の丘陵地で放射能プルームが止まっててくれてるとありがたい。

首都圏の母としては生産者の実家になんて言えばいいのだろう。(;一_一)
今年の牧草は二番草も諦めて輸入にしろと言うしかないのだろうか。
デントコーンもサイロにせず廃棄しろと。
暗渠掘って埋めてくれと。

都会育ちのお姫様主婦たちはいいよなと思う。
ネットであおられて放射能怖いってガイガーカウンター持ってキャーキャー騒いで、
農家の苦悩も知らずにいとも簡単に購入拒否するどころか、署名運動までして給食まで全部西日本産の物をし入れろと言っている。

ネットで怖いのは汚染地図を見た人が、それだけでその地域の農産物を一切買わなくなることだ。
成長の早い葉物や季節関係なく採れるハウス物ならともかく、保存のきく根菜類豆類穀類は昨年度の収穫の在庫放出なのに、それすら購入拒否する。
スーパーで季節関係なく商品が並んでる環境に慣れ切った都会人は、作物の収穫時期等考慮せず一切拒否なのだ。

卵や畜産物なんて、殆ど輸入穀類や昨年度収穫されたもので飼育され、
人間のように川水を浄化した水道水なんて飲ませてる農場は少なく、其々地下水をくみ上げて飲ませている。
よほど空気中にもウヨウヨという高濃度汚染地域でない限り現段階では影響が出にくいのである。
逆に自然放牧や地鶏と自然派に拘ったところほど、既に草や土を食べてしまい放射能の直撃を受ける皮肉な結果に。

避難区域で、隔日で通いギリギリまで輸入飼料と地下水で牛の汚染を防いでいたのに、
動物愛護精神の高い人が飢えて可哀そうだと勝手に侵入して牛を放牧されて汚染され、
移送も許されず泣く泣く殺処分したというのがニュースにもなったが。

都会人の浅はかな考えで、大丈夫な農産物も昨年度の在庫も売れず、
農家は振り回されっぱなしである。
自分達が大量に電力を消費している事を棚に上げて。

見えない「敵」と闘う母
放射能から子どもを守るために

1ベクレルでも内部被ばくを避けたい気持ちは分かるけれども、力の入れる方向が間違っているような気がする。
少量の水で皿をすすいだりして洗剤の流し残しや雑菌がある状態で、この時期給食と同じメニューの弁当をしたら、食中毒の方が心配になるです。

常水でしっかり洗ってから純水で表面を洗い流すのは、化学実験の基礎だと思うぞ。
精密実験のビーカーでさえ貴重な純水で最初っから洗いませんよ。

こういう人は自治体が公平に測定してもやっぱり信用できず自分達で測定し直すし、
給食で産地を選んでもやはり信用せず弁当持参をすると思う。
汚染地図で赤く塗られた福島浜通り中通りの人の記事なら同情するが、
緑または無色な地域の人がこうでは、赤く塗られた地域に必要な汚染のない食料や測定機が届かなくなってしまう。

それもこれも、今まで気にもせず知識も薄かった放射能が相手なのと、
国の対応の遅さが疑心暗鬼を生むわけですが。


風評被害を事前に止めるためには、早期に詳細な土壌汚染地図を作成して、
NGな地域を明らかにして逆にクリアな地域を明確化することだと思う。
どの農家も放射能農産物を好んで作るわけがない。
首都圏で余計に持ってるガイガーカウンターを農協に持たせて、
早期に出来る限りの除染方法を指導して、栽培段階で可能な限り放射能量を下げる事のほうが長期的にみて大事じゃないかな。

末端の消費者が、安心感得るためだけにガイガーカウンター握ってるなんて、これほど無駄な事はないと思う。
生産者農家に近い者が持って測定して、汚染レベルを下げるために使うべきだよな。

早川由紀夫の火山ブログ 放射能地図(改訂版)


  • mixiチェック

2011年05月13日

よくタイムボカンシリーズとかで、悪役がもうどうにもならないようになると自爆させるというものがあるが。
あるいは原発も最悪の暴走に備えてアナログな起爆装置みたいなもので、暴走する炉心を迅速に地下深くに封印出来る仕組みって必要だと思う。

3月の時点でメルトダウン必至だったのに、今頃やっぱりメルトダウンしてるみたいテヘみたいな。
どんだけ楽観事勿れ主義のお役所体質なんだろう。
まだまだ原子炉から上手く燃料棒抜いて原子炉を綺麗に解体しようと思ってる。

チェルノブイリの時のような汚い応急処置だって、被害を少なくするためには時として必要なんだよね。

以下重量耐性を考慮しない妄想として読み流してください。

例えば都市の地下調整池みたいに、シールド工法で原発の炉心の真下に地下に深い竪穴掘っておく。
非常時には穴に水を注入し満たされたら、格納容器の下の床を数段階に分けて発破してぶち抜いて水を満たし、最後の薄皮一枚の時、装甲した重機で均等に床をつついて建屋ごと竪穴に落とす。
熱い間は水蒸気の浮力で容器が沈むのはゆっくりだと思う。

ヘリコプターで被曝しながら少量の水をかけるよりマシ。

竪穴=「壺」の大量の水が高温になるまでの間に、「壺」の蓋と汚染水循環設備を建設し、汚染水を循環させながら冷却し炉心が冷えるまで待つ。
燃料棒が取り出せるぐらいに冷えたら、汚染水を処理しながら抜いていき、別途横穴をあけて回収するか、そこを最終廃棄場にするなら穴に直接コンクリートを流し込み封印する。

もし使うような事態にならなくても、その「壺」は普段の汚染水の貯蔵タンクや放射性廃棄物埋設にも使えるので、無駄にはならない。
原子炉を落とすための発破を地下から進められるなら、起爆をしかける作業員は放射線被曝を最小限に出来るかもしれないし。

上手く底が抜けなかったとか、途中でつっかえたとか、発破が大きすぎて格納容器損傷とかのリスクは非常に大きいが、後から壁を作るよりも被害を少なく早く対応できて、廃炉前提で非常事態に備えるなら地底湖に沈めるのが万が一暴走再臨界したとしても確実に停止出来るのではないかと。
地震で「壺」にヒビが入ったとしても、早期に周囲の地中にゲル化剤やコンクリート等注入して広範囲な浸み出しを防ぐとか出来ると思う。

これらは妄想だが、科学の力を過信せず、燃料も電気も使わないで、人力でも止める最終手段は用意したほうが良いと思う。

  • mixiチェック

2011年03月28日

1/2の確率で毒ガスが出る箱の中に猫を閉じ込めて…っという話じゃないけど、
福島原発の影響が、シュレディンガーの猫的になってきてるな。

つまり、サンプルの分析が出るまでは、放射能の飛散があったのかなかったのか、わからん。
分析結果が出て初めて汚染があったと言われる。


ヨウ素以外の放射性物質の飛散は無いのかというと、検出作業を出来る機関が限られてるので、これもまた分析結果が出るまでわからないとしかいえない。
それが微量であればあるほど、サンプルを濃縮する作業もあって時間がかかるし、ウランやプルトニウムとなると扱える人は限定されるので、農産物を迅速に大量に検査なんて出来ないのが現実。

それを、国が隠蔽してると勘違いするのは筋違い。
ガイガーカウンターで放射線が飛んでるとわかっても、その放射線がどの物資由来なのか、素人が思うほどすぐには結果が出せない。

調査をしない限り普通に流通し、
調査をして少しでも値が出ると、みな一斉に買いびかえ。
数字の意味を知らないものが恐怖だけ煽る報道をするし。
みな猫の幽霊に怯える日々。


  • mixiチェック